Client: Shochiku Co., Ltd
Role: Creative Direction, Planning, Experience Design, Visual Art, App Design(UX/UI), Graphic(Visual, UI), Story Direction(MR)
Website: Official Site
Kabuki Actor: Kataoka Ainosuke
Dev: Kadinche
Movie Production: HERE.
App: iOS / Android
Release: 2022/02/24
Press: PRTimes
松竹株式会社が送る、新たなPerforming Artsの取り組みのための、コンテンツブランドフレームワーク「INTO by Shochiku」コンテンツ第一弾。
モバイルアプリ(iOS, Android)とYouTube配信を組み合わせて体験する、全く新しい輻輳的現実(Multiplex Reality)のコンテンツとして企画・設計・デザインを行った。
歌舞伎の古典である「石橋(しゃっきょう)」を演目に据え、歌舞伎のもつPerforming Artsとしての魅力を最大化し、新しい観劇体験へと拡張するため、超常的な演出・現実感を揺るがす仕掛け・現実を超えたMRコンテンツであることの優位性をそれぞれ組み合わせ用いている。
それらをオリジナルのパフォーマンスに重ね合わせ(Mixed)、互いに複雑に混じり合い輻輳した(Multiplex)状態を生み出し、現実とデジタル世界との境界が曖昧になっていくような極めて特殊なコンテンツ感覚をユーザに与えるため、綿密に設計を行い、体験(UX)の構築を行った。
MR側の演出ストーリーとして、「現実がすべて反転した世界(Reverse Reality)」をコンセプトに採用し、歌舞伎特有の「傾(カブ)く」という観念を、シーン上の要素に次々と概念的に適用していくことで、現実感を操作し特殊性を与えるMixed Reality的感性と、歌舞伎の伝統的価値観の融合を試みている。
コンテンツとしては、“Presence”と“Perform”の2種類のモードが存在し、メディアの組み合わせによって異なる楽しみ方ができるようになっている。
“Presense”は、モバイルデバイス単体で動作し、獅子の演舞と存在感(Presence)を眼前で観劇する楽しみ方ができる。
“Perform”は、モバイルアプリと動画を組み合わせ、自宅で“歌舞伎公演”が楽しめる独特な観劇体験を味わうことができる。
Performモードは画面の大きさに比例して演出がより迫力を増すため、様々な環境の違いを前向きに変換し、異なるメディアコンテンツを組み合わせた今までにない特異な拡張体験を体験者へと提示するものとなっている。
Performモード公演動画
https://www.youtube.com/watch?v=xNzSMOaNBqc
実はこのアプリ、広い場所では等身大の愛之助さんが、小さい机の上などでは小さい愛之助さんが自動的に顕現するようになっているよ(いまiOSのアプデのせいか少しおかしいことがあるけど)。色々と試して、自宅で歌舞伎の文化の片鱗を楽しんでみてくださいね
— sabakichi|Domain (@knshtyk) November 3, 2021
(UIがおかしくなったら起動しなおしてみてね) pic.twitter.com/VfR46sNxbU