Kadinche New Office Sign Design

Space Information Design, Sign Design, Graphic Design

Information as a Existence

Client: Kadinche Corporation.
Role: Space Information Design, Signage Design, Graphic Design
Manufacturing: MAPALUS .Co

オフィス移転に伴う、新しい空間のためのサインを設計・デザインしました。

“サイン”を建築に対する「情報のオーバーライド」であると解釈し、従来の建築サインが行なっていた物質化・質量を伴わせることによる建築に対する近接化のアプローチではなく、半物質としての性質を有した平面を実装することで、情報が空間内に自然に存在する「情報の空間実在性」の実装を試みています。

オフィス内装の建築的意匠がもつユニークな「仮設性」との接続を担保するため、一切の固定箇所を持たず、ただ引っ掛けるだけで保持され機能する「常設でもあり仮設でもある」サインです。


アクリルパネルの静止摩擦力のみで建築側へと保持されるサインは、自由に設置位置を変えられるだけでなく、柔軟に自らを作り替えていくLabとしてのオフィス空間の更新性と”存在の時間速度”が整合します。
さらに表面を自由に書き換え可能であり、ステッカーや自由筆記などにより、逐次情報を空間中に存在させることが可能となります。
副次的な利益として、建築意匠に対して破壊的加工を行うことなく、未来に対して建築的サイクルに引きずられることなく低コストにてアップデート可能なサインを実現しています。

空間に”実在”させるグラフィックは、スタッフ毎に小さく分けられた各ブースの識別という特殊な機能要件に対して、最小限の情報のみを付与する実装とすることで認知負荷を下げ、さらに書体自体のユニークな意匠を極力排することで、より自然に空間に共存できるよう配慮しています。

Sign Architecture

Concept